メンタルヘルス、セルフケア、ストレス マネジメント情報記事3

部下とのコミュニケーションを心掛けているけれど…。

弊社の対人コミュニケーション研修を受講された管理職の方が、次のような感想をつぶやかれました。

「今まで部下と密にコミュニケーションをとるようにホウレンソウ(報告・連絡・相談)を心掛けてきたけれど、部下の話の『事実』ばかりに目を向けていて、先生が言われた『感情』の言葉にはあまり注目してこなかったなぁ…。」

管理職の方は、部下の話から「現状」を把握して、問題がなくスムースに業務が運んでいることを確認したり、また問題が起こりそうな(起こった)時は、自分がどのような介入をすべきか否かを判断します。そこで「実際にあったことは何か」という”事実”に注目して話を聞くことが多くなりがちです。

「事実を把握する」ことはとても大事ですが、それだけでなく「感情の言葉」に注目すると、部下のモチベーション・アップにつながります。「感情の言葉」に注目するとは、いったいどのようなことでしょうか?

「対人コミュニケーションスキル」研修

講義+体感型ワークショップ。まずはセルフチェック シートで自分の対人コミュニケーションのクセを知り、それを改善するための具体的なスキルを、体験型ワークショップ形式で学びます。パワハラにならない伝え方、「心理的安全性」を高める聴き方などの具体的なスキルを、実際に体験して習得できます。チームワーク向上研修、メンタルヘルス社員研修、職場のストレスマネジメントセミナーにも、人気の社員研修です。

部下のモチベーションを上げるコミュニケーションの具体例

例えば部下からこんな報告があったとします。

「今朝突然、A社から納品が予定より遅れると連絡があったので、慌ててお客様に連絡して納期を延期していただきました。よかったです。」

この場合、報告を受けた管理職は「問題は起こったが、解決済だな」とそのまま了解したり、より詳しく知る必要があると判断した場合は、事実(納品が遅れる理由)と問題解決方法、その結果(お客様の反応)などの詳細を確認すると思います。

しかしそれだけでは少しもったいない気がします。なぜなら部下のモチベーションを上げる絶好のチャンスだからです。

部下の「慌てて」「よかった」という感情の言葉に注目して、例えば「今朝突然の連絡なんて、“慌てる”よね~。でもお客様が納期を伸ばしてくれて、ホント“よかった”よね。○○さん、お疲れさま!」

このように部下が言った感情の言葉をそのまま返してあげるだけ。とても簡単ですよね。とても簡単なのに、その効果は絶大です。

ホウレンソウの「事実」だけでなく、「慌てるよね」「よかった」など、部下の感情を想像しながら、その「感情の言葉」を返してあげると、部下との信頼関係が増します。なぜなら、人は「感情の生き物」だからです。

「支援しあえる職場」に向けて|「対人コミュニケーション法」の社員研修

問題が起こって、それが解決されたなら、そこで業務的にはOKであり、その案件は「完了」です。しかし管理職は部下のモチベーションを上げるという大事な業務があります。

業務のプロセスで発生した部下の感情を受け止め、共感し、そしてねぎらう。このように扱ってもらえることで、感情の生き物である私たち人間は、誰かに(上司に)見守っていてもらっていると安心して、業務に専念できるのです。職場の「心理的安全性」の基盤となるところでもあります。

一方「事実」だけのやりとりでは、自分の(目に見えない)努力を、上司は分かってくれない/評価されていない、などと部下が不満を募らせてしまう、上司ー部下間のミス・コミュニケーションの一因にもなります。

「事実」だけでなく部下の「感情」の言葉も注目して受け取り、共感し、そしてねぎらう。

部下から上司への信頼を高め、部下のモチベーションをアップさせる、とても小さな、しかし大きな効果を生み出すコミュニケーション法です。

弊社の管理職向けコミュニケーション研修では、「感情の言葉を見つける」「共感して返す」「ねぎらう」の3ステップを、具体的なケースを使ってグループワークで数回ほど練習し、管理職の方に身につけていただきます。研修を終えたその日から使える便利なスキルを、管理職の方々に持ち帰っていただき、部下のモチベーションを上げていただくことで、チーム全体の生産性の向上を図ることが、この研修の目的です。

下記より研修の詳細をご覧いただけますので、自社の管理職に、部下のモチベーションアップの技術を身につけてもらいたい、チーム全体の生産性を向上したいとお考えの方はどうぞご覧ください。

「対人コミュニケーションスキル」研修

講義+体感型ワークショップ。まずはセルフチェック シートで自分の対人コミュニケーションのクセを知り、それを改善するための具体的なスキルを、体験型ワークショップ形式で学びます。パワハラにならない伝え方、「心理的安全性」を高める聴き方などの具体的なスキルを、実際に体験して習得できます。チームワーク向上研修、メンタルヘルス社員研修、職場のストレスマネジメントセミナーにも、人気の社員研修です。


「セルフケア呼吸体操」研修

メンタルヘルス・セルフフケアの基礎知識(講義)と、リラクゼーションの呼吸法、体操法(実技)。講義で理解→実技で体験。


マインドフルネス研修

グーグルなど大手企業で導入されるメンタルヘルス研修。ストレス下でも心折れない、心のレジリエンスを育てるスキルを学ぶ。


対人コミュニケーションスキル研修

ストレスの原因、第1位、対人関係。職場の人間関係を円滑にするコミュニケーション法を体験型で学ぶ。


アンガーマネジメント研修

怒りの感情をコントロールし、衝動的な言動をとらないためのスキルを身につける研修。職場の心理的安全性の向上に。


管理職向けラインケア研修

管理監督者が求められる基本知識をコンパクトにまとめた研修。セルフチェックとワークショップ形式で学ぶ。